アルコールは、依存や健康被害、暴力や事故といった深刻な問題を抱えながらも、日本では長く「個人の自由」や「ほどほどに飲めばよい」という文脈で扱われてきました。
なぜ酒はこれほどまでに許されてきたのか。なぜアルコールの問題は「自己責任」として理解されやすいのか。さらに、そうした問題を社会の課題として制度に反映するには何が必要なのか。
アルコール政策史研究家・小野田美都江さん(関西大学特別教授)の取材をもとに、アルコールをめぐる日本社会の認識と制度の変遷を、前編・中編・後編の全3回で掘り下げました。
【前編】
なぜ酒は“危険でも合法”であり続けたのか——被害と規制の“ねじれ”をたどる
【中編】
「ほどほどに飲めばいい」はどこから来たのか——飲酒が“自己責任”とされた訳
【後編】
「声をあげる」は無駄なのか? 私たちの意見を制度に反映するために
